さて、いったん警察のPRに使われることになったVTuber動画が議員連盟の抗議ののちに削除されたなどで、ついったー地獄の炎が盛りに盛っているが、違和感がある。削除したのは警察なんだから警察を批判すればいいのに、議員連盟という意見を示しただけのほぼ関係ない第三者を批判しても意味が無かろう。最終的には市や警察が判断したわけで、じゃあその是非はどうなんだ。なんでなんにも言わないんだ。意地でも「本当の権力」には反抗したくないということだろうか。
(一応、署名運動の最後の方に申し訳程度の「VTuberの活用をいっそう推進するよう、市と警察に対して申し入れを行う旨、併せて表明いたします。」があった…これを見ると主目的はフェミニストを叩くことであり、サブカルチャーやVTuberを守ることですらないのでは?と勘繰ってしまう…)
この闘争がサブカルチャーの自由のために建設的なものなのか甚だ疑問だよ。こんな派閥闘争みたいなことに明け暮れていても前進していかないでしょうに。これに賛同している、サブカルチャーを愛している人たちは、たとえば「憲法違反の疑いがある刑法175条を廃止/改正しよう」など、もうちょっと建設的なことを言ってくれると良いんだけどなあ。
さまつな派閥闘争に明け暮れ、議論や抗議そのものを否定した先には、全体主義の到来で自滅する未来しかない。まさしく「漁夫の利」の光景がありありと浮かぶ…
今日もついったー地獄では炎が盛りに盛っている。そこには議論をしようとした形跡もなく、「自分の好きなものは徹底的に守り、嫌いなものは徹底的に叩く」という、なんの工夫も建設性もない意見で埋め尽くされている。もちろん彼らは現実に弾圧を加えているわけではなく、単にツイーターのなかで戦っているだけなので、別に良いのだが、彼らがもし仮に将来権力を持ったと思うと空恐ろしくなってくる。