日本って本当に魂が腐った人が多いね。悲しい。“野党が負けた理由”(本当に負けているかも疑問ではあるが)を分析するのは勝手だが、「人権・ジェンダー・環境」をあまり表に出すべきではなかったなどと公言するのは人間として終わってると思う。心の底から軽蔑する。実際に政府による虐待で殺されている人もいる状況なのに、なんとも思わないのだろうか。ここでは人間としての思考のあり方が問われている。残虐行為の禁止・議論に基づいた民主主義・平等など、根本的な国家理念が蔑ろにされ続けている中で、少しでもそういったものが重要ではないなどと思っても、絶対に口にしてはならないのだ。それを口にした瞬間、人間として重要なナニカを失うことになる。もちろん、貧困をなくすことや景気を良くすることだって、同じように重要で、そこに優劣があるという発想自体、避けなければならないものだ。ある種類の人間が苦しみ喘ぐのは良くて、ある種類の人間は違うなどと考えることのどこが、正しいと言えるだろうか?自己責任主義や「勝てば官軍」主義が蔓延った世の中では、人々の思考様式すら、本当に腐りきってしまうのだなあ。あるいは、選挙という一大イベントの結果、いままで隠されていた個々人の根本的な思考様式が、露わになったとも言えるかもしれない。深刻な社会問題に対してまるでカタログの中から商品を選ぶかのように、どれかがappealing(興味をそそる)でどれかがappealingでないなどと考えることこそ、本当にぞっとする。