安易なユートピア思想に反対する

AIやロボットの技術発展でより豊かになるという考え方は、(少なくとも今の資本主義を継続する限りは)唾棄すべきものなのかもしれない。このままだと、大量のAIやロボットを所有する資本家や企業だけが豊かになり、大多数の人々は低賃金のサービス業しか出来なくて、どんどん貧しくなる未来がみえる。これを回避するために出来ることは、そうした企業に対する税率を相当に引き上げるか、あるいは国有化するかだろう。と考えると今の時代こそ共産主義が上手くいくのではとも思う。(全て国有化するのは官僚主義や権威主義などの問題が出てくるが、一方でAI時代ではよくネオリベプロパガンダ的に言われる「共産主義だと競争が無いため人々が怠けてしまって崩壊する」という問題は発生しないだろう。そのうちロボットが全ての製造等を担うことになるのだから。) とにかく、今の資本主義を継続する限り、絶対にAIとロボットによる幻想郷は訪れない。放っておけば技術発展・民主主義・資本主義経済がなんとかしてくれるという楽観論を捨て、ディストピアに堕ちないために真剣に考えるべきだ。そのために重要なのは結局のところ、思想や文化をネオリベ的でない方向に向かわせることだろう。

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