いろいろ その6

『幻想再帰のアリュージョニスト』の批評性、いろいろ考えてみたが、まあ「オタク諸君、君たちはフレイザーとかを読んでいれば少しは頭が良くなると思い込んでいるようだが、『人間学』をやっている限りはラノベも研究もあまり変わらないのだよ」ということを暗に示しているのかもしれない。「一般的な人間社会のモデル」あるいは「一般的な人間の思考のモデル」を研究することのラノベ的危険性をそれとなく認識させるというか…

科学は中立で偏っていない学問と言われることがあるが、実のところ科学ほど偏った領域はないと言える。なぜならば、数学的に考えて、ある関数を構成するプロセスが「入力の特徴を抜き出す」という使命において中立で公平で透明であればあるほど、その関数への入力そのものの偏りが、すぐさま出力の偏りになるからである。科学は研究のプロセスを中立で偏らないものにすることを目指しているが、そうすればするほど、その研究の前の、関数の入力そのものを選び取る段階、則ち、オントロジー、関心のネットワーク(サイード)、「では何を研究するか、どこに注目するのか」という段階の偏りが際立つのである。

反証可能性という考え方も、結局のところ、すでに存在する関心のネットワークに即さなければならないので、けっこう危険なんだよね。


スピヴァク、ジジェク、パトリシア・コリンズ…みんなけっこう似たようなこと言ってるのかも?


本当に、本当に悲しいことは、日本のツイッターとか見てると、抗議の声を上げる人のことを「お気持ち」とか言って冷笑したり、アンチフェミニズムに染まっていたり、法律や規制を絶対視し、既存のルールを「もう議論は終わったのだから従え」と上から目線で言ったりするような「技術者」がけっこういることなんだよね…技術は社会全体と深く結びついていて、全員が利害関係者であるにもかかわらず、「技術やサイエンスがわかっていない馬鹿に発言権はない」と(学歴差別思想を背景にして?)議論を一蹴する「技術者」も多い。ほんとうは、すごくセンシティブなことをしているという自覚を持つ人が増えるといいな…別にそれは活動を萎縮させるものではなく、むしろ視野を広げることにつながるのに。もったいない。


ここ最近で一番社会的意義のあったアニメというと…モルカーかな。日本で最も力のある財閥産業である自動車のみならず、その他のさまざまな日本の資本主義、家父長制、自己責任社会、そして新自由主義の象徴をかりかちゅあしている。

100ワニの最後はめっちゃジジェク的だよなあ…あの炎上事件は批評的には?かなり評価できると思う

「ちいかわ」は日本社会の寛容さの無さを象徴してるよなあ…とは思う。


https://www.aozora.gr.jp/cards/000125/files/1317_23268.html

けっこう面白い。意味不明と評されることも多いが、『幻想再帰のアリュージョニスト』的というか、ラノベ的読みやすさもあるのが興味深い


機械学習で著作権の範囲を緩めるのであれば、全体的に緩めなければ不公平感がある。引用の要件を最高裁の判例(?)よりももう少し緩くしたり、フェアユース規定を設けたり…実際、あの判例は一般的な「引用」と社会的に認識されている行為から乖離しているとして、 結構批判されているよね。


polygonが消滅したら、そこにあるNFTたちはどうなってしまうのだろうか…


は????関係なくない???→「自分の国は自分で守るという覚悟がない国民は誰にも助けてもらえない。」

守る覚悟とやらと助けてもらえるかどうか、全くつながらないんだが。

麻生氏、台湾情勢で「戦争起きる可能性、十分考えられる」 | 毎日新聞

https://mainichi.jp/articles/20220901/k00/00m/010/017000c


コンピューターにおける、cryptographyの時代は終わりを告げたのかもしれない。これからは、steganographyの時代かもしれない。


https://p2ptk.org/monopoly/3771

“情報を財産として扱うのは筋が悪い。情報に価値がないのではなく、市場システムでは情報の価値をうまく捉えられないのだ。人間には価値があるが、それは売り物だからではない。人間に価値があるからこそ、売り物ではないのである。”

まああれだよね、個人の行動履歴などの情報を売り買いすることは、その個人を売り買いするのとおんなじことだよね。だからビッグデータに値段をつけるのは奴隷貿易と一緒だと思う。値段を決してつけてはいけない、つけられないものだ。


よく、あろうことかソフトウェア技術関係者の口から「フリーライドはよくない」「フリーライドをいかにしてなくすか」などという発言がされることがあるが、なーんにもわかってないよな。フリーライドによってこそ、ソフトウェアやインターネット技術が発展してきたというのに…。そして大企業や国家の所有物となってしまったインターネットを解放する手立ても、フリーライドによる他ないだろう。


安倍晋三の国葬、最悪だな。日本政府自体がカルトになってどうするの?『20世紀少年』の世界を彷彿とさせる。

岸田がやるべきことは国葬ではなく、自民党内から統一教会・日本会議・神政連などのカルト勢力を一掃することだろう。まあ、そもそも岸田自身が日本会議とか神政連とか立派なカルト勢力の一員だからもうどうしようもないけど。本当に情けない。


https://twitter.com/mpjgmmd/status/1547051306560663552 より:

“され、学校に提出する紙には父は教会長ということも堂々と書かれ、「お前の父さん牧師さんだろ?そんなんじゃだめだろ」と職員室みんなの前で茶化された
本当に恥ずかしくて、当時学校に好きな人先生もいたのに、知られてしまったことがショックで学校に行きたくないと毎日泣いていたのを思い出す”

まあでも日本の公立学校とかほんとに地獄だよなあ…子どもたちを嘲笑い、精神的肉体的に虐待することで自らの心を癒す教師たちの巣窟。

まともな人もいるにはいるけどね…でもやっぱり職場の全体的な雰囲気としてそういうところあるよね…一人だけじゃ変えられない.


何回か選挙に行ってようやく悟ったけど、投票ってよく小学校でやるよね…それがノスタルジーを想起させ、ナショナリスティックな政党にみんな投票してしまうのではないか?


Krita、Linux版がめっちゃ重くてやっぱりOSSはあんま質が良くないなあ、と思っていたら、Mac版を使ったらなぜかめっちゃ早かった…(Linux版を動かしていたこんぴゅーたーのほうがCPUもグラフィックボードもメモリ容量も二倍くらい性能がいいのに….)OSSがLinuxのためのものである時代はもう終わったのかな?まあイラストをMacで描く人は多いもんね。


「まあ事故は起こるかもしれないけど、原発動かすのは仕方ないよね」とか言っている連中を心底軽蔑する。そういう連中は、国策のために人が苦しみ、亡くなり、また100年単位で環境が汚染され後々の世代にも迷惑がかかったとしても、なんとも思わない連中だ。


いや〜javascriptはやっぱすごいなあ…

readFileSync(1) → stdinを読む

readFileSync(“1”) → かれんとでぃれくとりの"1"というファイルを読む


「まずは義務を果たさないと、権利はもらえないよ」などと言っている時点で、その人は他者の権利を尊重するという義務を果たしてないよね…


なんか日本の知的状況って…何も考えるな、とにかく行動あるのみという過激なまでの行動派か、そうでなければ、本来の知的営みの意義や文脈を意図的に無視し、知性を完全に投げ捨てて哲学者や思想家、知識を敬愛する者として失格の状態に堕ちてでも、過激までに行動することや変革することを忌み嫌うか、という二極化になってるよね…(二極化というが、もしかするとこの二つは両立するかもしれない)もちろんまともな人もたくさんいるんだろうだけど、あんまり表に出てこないという…